なに言ってるんだこいつは。
俺は圭をけげんな顔で見つめる。
同じ顔して同じスタイルの圭だって、とことん女遊びをしている。

なのにこいつは俺が恋愛になれていないと言いたいのか?
「とにかくさ、カヤちゃんにはちゃんと謝った方がいいよ? あの子、今までの子と違って純粋だから」

「なんで俺が謝る必要があるんだよ」

「そりゃあ、カヤちゃんが怒った理由が晴にあるからでしょ」
「意味わかんねぇ……」
俺はそう呟き、再び机に突っ伏した。

俺を怒らせたのはあの女だ。
俺が謝る必要がどこにある?
「そんなに謝るのが嫌なら、俺がカヤちゃんを追いかけちゃうよ?」