俺の机の前で仁王立ちをしていたカヤは顔を真っ赤にし、ドスドスと足音を響かせて教室つを出て行った。
俺はその後ろ姿を見送り、また「フンッ」と鼻をならした。

ピカピカに磨きあげられた机に靴ごと足をのせていた俺は、足を下ろした。
「晴、あんなキツイ事言わなくていいじゃん」

圭が眉をよせて俺を見る。
「俺の嫌いなタイプだ」
「そんなこと言ったって、晴がカヤちゃんに命令したことだろ?」

「だから、人の命令をホイホイきくのが 俺は腹立つんだよ!」
イライラして勢いでガンッ!と机を蹴る。

教室内がシンと静まり返った。
チッ。
見てんじゃねーよ。