お隣のヤクザに要注意Ⅱ

罠か……?

でも、親父の所属してる組だから悪く言いたくもないけど。

それでも叶恋の両親を殺したことに変わりはなくて。

どんな理由であれ、叶恋の両親を殺した組だ。

1階の部屋に入れば、たくさんの男たちがパソコンで何かをしていた。

スーツ着てるしサラリーマンみてぇ……。

「おいお前ら、少し時間をくれ」

進藤がそう言えば、作業をしていた奴らもみんなこっちを見た。

親父っぽい人は……いねぇか。

「お疲れ様です!進藤さん!」

「そちらのふたりが、今日から入るふたりっすか?」

「ああそうだ。ふたり、挨拶しろ」

進藤に続いて、口を開いた。

「タイガです。よろしくお願いします」

「ロウです。未熟者っすけど仲良くしてください」