お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「こいつの彼氏はもっと強ぇぞ。叶恋、ユイがお前のこと待ってる」

「あ、うん。わかった」

シュウさんにつられて歩いて、校門を出た。

集也は……なんで私に?

今さら、何の目的があって近づいてきてるのよ。

車に乗って、すぐさま走らせたシュウさん。

「……あいつが元彼か」

「……みんなには、秘密でお願い」

「それでお前が落ちないなら、わかった」

大丈夫。

私はもう、落ちるところまで落ちてるから。

今、組長は羅虎と葉山さんの収集で忙しいし。

あまり負担かけたくない……。

「よりを戻そうとか言われてんのか?」

「うん……そんな感じ」

「揺らいでんの?」