お隣のヤクザに要注意Ⅱ

それから放課後になって、3人と校門まで一緒に行くことになった。

「だいぶお花作ったよね〜」

「芽衣も叶恋ちゃんも手伝ってくれてるからな!」

「私と芽衣ちゃん、前日までやることないから」

私と芽衣ちゃんの黒板アートは文化祭前日にやるからそれまで何もすることがない。

けどだいぶ文化祭の準備も整ってきた。

「ん……?ねぇ、あの人って叶恋ちゃんの元彼じゃない?」

「え?」

芽衣ちゃんに言われてすぐ目の前の校門を見れば、制服を着た集也がそこにいて。

っ……なん、で。

パチッと目が合って、こっちに来た集也。

どうしよ、身体が強ばって動かない。

「叶恋、やっぱりここの学校だったんだな」

「っ……なんで来たの」

「なぁもっかい話さなね?拓真から聞いたけど今ヤクザと付き合ってんだろ?危ないって」