お隣のヤクザに要注意Ⅱ

集也に言われた言葉が痛くて。

ずっと……ずっとそんなふうに思ってたの?

「っ……集也、ひどいよ……なんで」

「知ってた?お前に近づいたのも顔がいいから遊んでやろうと思っただけ。けどもう飽きちゃったからさ?そろそろいっしょ」

起き上がって、私の鞄を持ってドアを開けた集也。

冷えきった瞳。

でも……なんでそんな辛そうな顔をするの?

考えても、ショックが大きくて考えれなくて。

「はぁー……早く出てってくんない?お前との遊びの時間は終わったの。用済みなんだよ」

「っ……最低」

私は集也から鞄を奪って部屋を出た。

そのまま家を出て、走って走って……気がつけば静流さんとユイの場所にいた。

「カノ!?どしたのその顔」

「どうした?誰かになんかされたのか?」

「……え?」