お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「俺さ、ひとりで寂しいのかも」

数日後、休みである今日も集也の家に来ていた。

集也が自分のことを語るのはめずらしくて、思わずスマホをいじる手を止めて集也を見た。

ベッドに仰向けで寝て顔を腕で覆ってる。

……ひとりは寂しい。

それは私が一番痛いほど知ってる辛さ。

「……お前もいなくなる?」

「……どうしてそんなこと思うの?」

「手紙もらってんの知った日から……変なんだよ。他の男の所に行くんじゃないかって不安っつーか」

……他の男の所?

集也何言ってんだろ。

「はぁ……なんかお前、ちょっと変わってるよなぁ」

「はぁ?なにそれ」

「だぁぁもう……俺の時みたく簡単に男について行くなよ!ってこと!」

わかった?と聞いた集也。