お隣のヤクザに要注意Ⅱ

床に置いた衝撃で落ちたのかな。

「ラブレター?」

「なのかな」

「なのかなって……中身読んでねーの?」

「読んだよ?でも、話したこともない顔も名前も分からないのに好きとか言われても……よく分かんないよ」

好きとか、付き合ってくださいとか。

私にはそーゆー感情がよくわからない。

「ふーん……なんかつまんね」

「え?なんで?」

「別に」

……?

その瞬間集也はほんの少しだけ機嫌が悪くなった。

まぁ、いっか。

集也は何を考えてるのかよく分からない。

お母さんもお父さんも共働きで、お兄さんは大学生で遊び呆けてて。

実質この家でひとりで過ごすことが多かった集也。