「「ありがとうございます」」

このビルのどこかにいるのは間違いないはず。

目安3ヶ月。

下手に動いても拉致あかねぇから、慎重に行かねぇと。

「そうだ、後で俺の息子も紹介しよう。次期組長になるから下手な態度とんじゃねぇぞ」

軽く殺気のようなものを感じた。

でも、息子のことを誇らしく思ってるその姿に少し胸が傷んだ。

離れ離れにならずに親子でいるのが羨ましく感じる。

「それじゃあ、神楽組の掟などを話そうか」

……いよいよ、始まるんだ。

俺と煌星は目を合わせてソファに座った。