お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「ありがとう。私のことは名前で呼んで」

あれ……そういえばこの３人、元からいつもこのメンツでいるってことは仲良しなんだ。

「やばぁ〜！私ずっとずっと叶恋ちゃんと話してみたかったの！感激すぎる！」

「え、そうなの？」

目をキラキラさせる風夏ちゃん。

この学校の女は私のこと嫌ってる人ばっかりだと思ってた……。

「あのね〜叶恋ちゃん。風夏も私も、この学校のほとんどの女の子は叶恋ちゃん同好会に入ってるんだよ」

「ど、同好会……！？」

「あ、ちなみに男子はファンクラブ開いてて、俺もその会員〜」

「ええっ……」

お、女に好かれるの？私。

「私、そんな好かれるようなことしてないよ」

「叶恋ちゃんは高嶺の花なんだよ！」

「あ、話逸れちゃったけど……文化祭の装飾、どういうのにしよっか」