お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「私たち、過去があるから今があるんだね。ずっと自分の過去が嫌いだった、でも今は違う。あの日、私を見つけてくれてありがとう」

「っ……」

羅虎の頬に触れれば、私の手を包んでくれて。

泣きそうな顔をした。

「俺は……この世界にいることに関して、何も考えないようにしてた。好きも嫌いもなく、ただ白銀組の虎として生きていて……でも今は、胸を張ってここにいる俺が好きだと言える。俺を変えてくれたのは叶恋だよ」

ゆっくり目を閉じた羅虎。

私の手を持って頬にあてた。

羅虎……。

前ここに来た時、羅虎の瞳は真っ黒だった。

何も考えたくないと、拒絶した瞳。