お隣のヤクザに要注意Ⅱ

階段を登っていく私たち。

たどり着いたのは屋上で、相変わらず景色は綺麗だった。

「思い出すなぁ、私が白銀組に入った日のこと」

「初めて笑顔を見た日。俺たちのことを受け入れてくれた日。……なぁ、まだ時間止まってると思う?」

キラキラしている景色が綺麗で、私だけ時間が止まっていると思った。

なんだか寂しくて、泣きそうで。

あの時はこれからどうなるのか分からなかった。

ただ、隣に羅虎がいるなら大丈夫とも思えて。

「時間は最初から進んでいた。少しずつ、ゆっくり。ねぇ羅虎」

「ん?」

羅虎を見れば、優しい瞳で私を見ていて。

それだけで胸がきゅっと痛くなった。