お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「なっ、俺が言ってた通り可愛いだろ」

「容姿端麗だな。叶恋ちゃん、俺は君にお礼を言いたいんだ」

「え、私何もしてないですよ」

ぶんぶんっと首を横に振った守さん。

けど本当に私、何もしてない……なんなら、潜入したのも羅虎と葉山さんだし、私ひとりじゃ何も出来てないし。

「君がいなければ、こうして神楽と白銀が酒を交わすことも無かった。ボスも希望を失ったまま、嫁さんもずっと悲しんだまま、俺自身も牢屋で生涯を過ごしていた。みんなみんな……叶恋ちゃん、君が原動力となって今があるんだ」

「守さん……羅虎は、最初から優しくて温かかったです」

「叶恋……」

ヤクザを嫌っていた私。

今でもそれは変わらないけど……それでも、羅虎は最初から隣にいてくれた。