お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「全部……静流から聞いたの。当時のこと。最初は信じられなかった……お姉ちゃんが、まさかそんな事をするだなんて……」

「みほさん……」

悲しそうに写真から目を離して私を見た叔母さん。

「本当に……謝って済むことではないけれど、本当にごめんなさい。あなたを本当の両親からずっと離してしまっていた……本当に、ごめんなさい」

「叔母さん……私、今でもふたりのこと憎めない。6年ずっとふたりは私を育ててくれた。最後の最後まで守ってくれた……それに今の私には、羅虎がいるから。もう死にたいなんて思わないよ」

死にたかったあの日々、叔母さんはずっと私の心配をしてくれていた。

多忙であまり会うことはできなくても、毎日連絡してくれていた。