それから月日は流れて中3の夏。
「あった!」
ようやく羅虎の名字、成瀬の文字を見つけて資料に目を通せば羅虎から聞いた通りの内容で。
「え……嘘だろ」
そこに書かれていたのは、不倫していた妻と男を殺したのは羅虎の父親だった。
──ガチャっ。
「ただいま〜」
玄関の開く音がして、慌てて父さんの部屋を出た。
何事もなかったように父さんの目の前に現れれば、
「颯、ただいま」
「おかえり父さん」
父さんは疲れた〜と呟きながら部屋に入って行った。
……羅虎に、言うか。
その次の日、俺は煌星の家に行って資料のことを打ち明けた。
「なぁ……親父の居場所、書いてた?」
「あった!」
ようやく羅虎の名字、成瀬の文字を見つけて資料に目を通せば羅虎から聞いた通りの内容で。
「え……嘘だろ」
そこに書かれていたのは、不倫していた妻と男を殺したのは羅虎の父親だった。
──ガチャっ。
「ただいま〜」
玄関の開く音がして、慌てて父さんの部屋を出た。
何事もなかったように父さんの目の前に現れれば、
「颯、ただいま」
「おかえり父さん」
父さんは疲れた〜と呟きながら部屋に入って行った。
……羅虎に、言うか。
その次の日、俺は煌星の家に行って資料のことを打ち明けた。
「なぁ……親父の居場所、書いてた?」