「その割にすげぇ痛かったけど……」

「この女の子を、神楽と白銀で守ろう。白銀」

お父さんは真っ直ぐ組長を見た。

「……今まで白銀は、傘下もあまり作って来なかった。白銀だけを大きくし、安定させることだけを考えて。ただそうだな……一度同盟を裏切られた経験があった上でうちを信用してくれているのなら、俺はそれに応えたいと思う。……シュウ、葉山、虎、叶恋。そして颯くんの気持ちを聞かせてほしい」

白銀の傘下は、私が知ってるのはdeathくらいだな。

「俺は組長に付いていくって決めたんだ。だから組長がそうするなら同意見だ。……ただ、こいつら3人は俺の大事なガキでもあるんだ。絶対傷つけるなよ」

葉山さん、羅虎、そして私を見てそう言ったシュウさんの瞳はとても強かった。

それを聞いて、嬉しそうにはにかんだ葉山さん。

少し瞳を揺らがせた羅虎。