お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「ふふ、本当に羅虎くんのことが好きなのね叶恋ちゃん」

う……恥ずかしい。

「あの、会議って……?私てっきり抗争するんだと思ってた」

「本来ならそうだが……俺らはもう意味のない抗争はしないと決めてるんだ。お前がいるからな」

私……?

「お待たせしました。まもなくこちらに組長、シュウさん、俺とスパイに行った葉山煌星がやって来ます」

羅虎の表情が、一瞬にして仕事モードに切り替わった。

お父さんは頷いた。

それからまもなくして全員が揃った。

さっきとはまた違う、広いお部屋に移動した。

組長、シュウさん、葉山さん、羅虎、私。

その順番で座る私たちの真向かいに

お父さん、颯さん、進藤さんが座った。