お隣のヤクザに要注意Ⅱ

そう聞けば、言葉を詰まらせた羅虎。

「っ……会いたいよ、会いたいけど居場所がわかんねぇんだもん。諦めてる」

そう言った羅虎の気持ちが痛いほど伝わってきた。

……力になりたい。

でも、ふたりには俺が神楽組の息子だってこと教えたくない。

大丈夫、ふたりならきっとそれを知っても変わらず仲良くしてくれる。

でももし……壊れてしまったら?

そう考えると怖かった。

数日後、家に帰って父さんがいない隙に部屋に入った。

父さんの部屋にはたくさんの資料がある。

俺もたまに手伝ったりしてるし。

もしかしたらあるかも……。