「名前とかその他の手続きはこちらでやるから任せなさい。住まいは……同棲してるのか?」

羅虎と私を見たお父さん。

んー……同棲なのかな?

「俺と叶恋ちゃんアパートの部屋が隣なんです。お互いの家行ったり来たりしてて、半同棲してます」

「アパートか……アパート……なんでアパートに……」

お父さん、悩むところ違う気がする。

でもこんな豪邸に住んでたら、そうなるのか……?

「叶恋、やっぱり金がない男は反対だ……」

「そういえば……なんで羅虎あそこに住んでるの?」

今更気になったけど。

偶然すぎる気がする。

「あぁ……父さんと過ごしてたアパートだから。煌星の家に住んではいたけど、やっぱり父さんの帰りを待っていたくて……働くようになってからは完全にあのアパートにいたんだ」

そうだったんだ……。

ずっと、お父さんのことを待っていたんだね。