今でも感情はまとまってなくてごちゃごちゃしてる。

それでも、もう決めたの。

「本当の私で生きたい」

お父さんは静かに涙を流した。

「叶恋、俺たちふたりは君を知る覚悟は充分できた」

それは……私のことをすべて話しても、受け止めてくれるってこと?

「私……」

そっと私の手を握った羅虎。

見上げれば、

「大丈夫。誰も叶恋を否定なんかしないから」

優しい顔で言ってくれた。

私は、もう大丈夫。

「私は……」

それから、花園叶恋の人生を話した。

もう、さよならをしよう___そう思いながら。