「今日はね〜羅虎くんとも話したくて呼んじゃったの」

「俺と、ですか?」

ニコッと微笑んだお母さん。

「実はね?私たち、羅虎くんが赤ちゃんの頃抱っこしたことがあるのよ。大きくなったわね」

あ、そっか……羅虎のお父さんは元々神楽の幹部だったからそりゃあるか。

てことはお父さんも……。

お父さんを見れば、複雑な顔をしていた。

けど……羅虎のことを優しい目でも見ていた。

「あの、そういえば颯さんは?」

「颯は進藤と仕事だよ」

そうなんだ……。

「はぁ……まだ実感湧かないわ。本当に生きててくれてよかったわぁ」

泣きながらそう言ってくれたお母さんに、私まで涙が出てきた。