お隣のヤクザに要注意Ⅱ

……たぶん、もう諦めかけたんだろうな。何もかも。

だけど、孤独だっただろうな。

「その後目が覚めたら病院にいて。俺は施設で過ごすことになったんだ」

「で、クラス替えで俺と出会ったんだよね〜」

「うぁっ、煌星」

羅虎の話に真剣になってたから、突然現れた煌星に驚いた。

「いやぁ虎中々心開いてくんなくてさ〜苦労した」

「しょうがねーだろ。……まぁ、感謝してる」

だから羅虎は煌星の家に住んでるのか。

「虎が心を開いてから、施設じゃなくて俺の家に住むことにしたんだよ」

「煌星の両親、ほんといい人だよな」

つーか……聞いた話、俺当時ニュースで見たな。

そしてたぶん、父さんが何か知ってるはず……。

ちょうどその時父さん忙しかったから。

「……羅虎は、父親に会いたい?」