もぞもぞと動いてまた深く眠った叶恋。

家族か……。

「いつか俺と家族になろうね、叶恋ちゃん」

絶対、幸せにするから。

生きててよかったって思ってくれるように頑張るよ俺。

だから……ずっと隣にいてほしい。

眠る叶恋の頭を撫でて髪を梳いた。

「おやすみ叶恋」

そう言って、俺も眠りについた。

これからどうなるかなんて誰にもわからない。

でも、だからこそ……今この時間だけは誰にも邪魔されたくない。