お隣のヤクザに要注意Ⅱ

叶恋の考えてることくらいわかる。

「お母さん、あったかくて……お父さんも颯さんも優しくて……お母さんとお父さん、泣いてた」

トンっと俺の胸に頭をつけた叶恋。

泣くよな……17年ぶりに会えたんだから。

「わ、たし……また……会いたい………」

「……叶恋?」

叶恋の顔を覗けばすやすやと眠っていた。

疲れたよな今日1日いろんなことありすぎたし。

ゆっくり叶恋をそのままベッドに寝かせてあげた。

また会いたい……か。

俺も、父さんに会いたいな……。

神楽のボス……なんで父さんを出してくれないんだ?

何か理由があんのかな。

「んー……」