お隣のヤクザに要注意Ⅱ

だから、あんま思い出はなくて。

でも……。

「でも、見るもの全部バカみたいに綺麗で……叶恋の瞳もキラキラしてて。どの魚よりも叶恋が綺麗だった」

「惚気かよ……」

「まぁ、虎らしいだろ」

呆れるシュウさんに苦笑いした。

まぁ、惚気かもだけど。

「あいつ、朝から今日のデートのためにオシャレしてメイクも頑張って髪型だってアクセサリーだってキメて、俺女の服とか正直どうでもよかったけど……なんかなぁ、めちゃくちゃ可愛く思えたんだよな」

「たしかに今日のカノ、一段と乙女だったな〜」

だろ。

まじ可愛いし。

「だからこそ、これからも叶恋には純粋に無邪気に生きてほしいと思ったんだ。……もう、死にたいなんて思わせたくない」