❆颯side❆
羅虎に何か事情があるのは知ってた。
でも仲良くなりたての俺が深入りする必要もない気がして。
……いや、気になってたけどできなかった。
初めて仲良くしてくれたふたりだから。
家が神楽組だから、昔から人と関わるのを避けてきた俺。
誰かと仲良くしたくても、
「颯くんの家は怖い人たちしかいないから関わっちゃダメだってママが言ってた」
「え、そうなの?じゃあやめよっか」
親に言われ俺を避ける人間ばっかで。
俺に友達はできないんだなと諦めていた。
そんなことを思いながらやってきた中学の入学式。
「なぁー今暇?」
俺に話しかける奴がいるのは少し意外だったけど、どうせこいつも他と変わんない。
「……見ればわかんない?」
羅虎に何か事情があるのは知ってた。
でも仲良くなりたての俺が深入りする必要もない気がして。
……いや、気になってたけどできなかった。
初めて仲良くしてくれたふたりだから。
家が神楽組だから、昔から人と関わるのを避けてきた俺。
誰かと仲良くしたくても、
「颯くんの家は怖い人たちしかいないから関わっちゃダメだってママが言ってた」
「え、そうなの?じゃあやめよっか」
親に言われ俺を避ける人間ばっかで。
俺に友達はできないんだなと諦めていた。
そんなことを思いながらやってきた中学の入学式。
「なぁー今暇?」
俺に話しかける奴がいるのは少し意外だったけど、どうせこいつも他と変わんない。
「……見ればわかんない?」