お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「ま、まぁっ……どうして泣くの?まだ玉ねぎも切ってないのに……」

エプロンからハンカチを出して私の涙を拭ってくれる。

ハンカチいい匂いする……。

お母さんの手、温かい……っ。

「私……っ、ごめんなさい。ずっと……ずっと神楽の人たちを憎んできたの…っ」

「叶恋ちゃん……」

「育ててくれたふたりのこと、殺した神楽組を憎んでていつか殺そうとまでしてた……っ、でも、すべてを知った今、憎むなんてできなくて……颯さんもお父さんもお母さんも……いい人だから胸が苦しい」

ぎゅっとお母さんに抱きしめられた。

「いいのよ謝らなくて。憎んだって当然よ……私はあなたを守りきれなかったんだもの」

「っでも……」