お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「悪いなぁ白銀。俺の目的は叶恋なんだ」

お父さんはそう言うと、素早く部屋を出た。

「っえ、あっ……」

「ごめんな叶恋、少し我慢しておくれ」

ありえない速さで駆け抜けて、あっという間に白銀組を出たお父さん。

う、うそ……私を担いでるのにこんな早いなんて。

てか、羅虎……っ。

「あ、あのっ、羅虎は……大丈夫なの?」

「あぁ、進藤が珍しく手加減してるから大丈夫だ」

お父さんに車に乗せられた。

「発車してくれ」

「かしこまりました」

車が動いて、白銀組が遠くなってく。

羅虎……本当に大丈夫なのかな。

「ごめんな叶恋、手荒な真似してしまって……こうでもしないと連れ出せないと思って。颯もじきに来るだろうから、先に母さんに会いに行こう」