お会計を済ませて、店を出た私たち。

どうしよう……組同士が争って無傷なわけない。

また、また……誰かが死んだら?

っ……。

「叶恋、心配すんな。大丈夫だから」

「羅虎……」

「それに、お前のことは俺が守る……だから安心しろ」

ぎゅっと私の手を握った羅虎。

大丈夫……だよね。

「叶恋ちゃん、俺もいるから大丈夫だよ」

「颯さん……」

「とにかく行くぞ。白銀に」

きっと、大丈夫。

ざわつく胸を無視しながら羅虎の車に乗った。