お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「近所の子から聞いたんだけど、成瀬くん煌星くんの家に住んでるってほんと?」

羅虎のことを好きでも、怖くて近づけない女子は多くて。

みんな成瀬くんと呼んでいた。

ついに聞かれたか……。

ここで嘘をついてもいいけどいずれバレるだろうし。

虎と目を合わせれば、面倒くさそうにしてて。

「んなの、お前らに話さなくてもいいだろ」

「っ……そ、そうかもだけど、ただ気になって」

「じゃあなに、気になればなんでも知る権利持ってんの?それ他人の家に土足で入るのと一緒だから」

虎の容赦ない言葉に、女の子は泣きそうになってた。

あー面倒くさ。

「うっわ成瀬女の子泣かしてんだけど!」

「大丈夫〜?成瀬お前顔イケメンだからって調子にのんなよ!!」

「あ、もしかして反抗期だから家出してんじゃね?」