お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「あ、待てよふたり!」

俺も颯も虫が嫌いで、虎は俺らの反応を楽しみながら追いかけてきた。

俺らが打ち解けるのは一瞬だった。

気がつけば毎日一緒にいるようになって。

虎は施設から出て俺の家で暮らしてたから、俺の家で遊ぶのが日課になってた。

颯も不思議と虎の素性を聞くことはなくて、お互いに干渉しないこの関係が楽だった。

ゲームをして、漫画を読んで、ダラダラ過ごして。

そんなある日だった。

いつも通り昼休み、給食を食べ終えて3人で過ごしていた。

「なぁー颯。今日親帰ってこないから泊まりにくるー?」

「まじ?じゃあ行こうかな」

「あ、あの煌星くん!」

3人で話していると、クラスの女子数人がやってきた。

なんだ?

「んー?なに?」