お隣のヤクザに要注意Ⅱ

私の唇を塞いだ羅虎。

久しぶりの羅虎とのキスに思考が止まった。

そっと離れた唇。

「はぁ……死ぬんじゃねーよ」

「っ……」

「あの時静流さんが連れてなかったら叶恋は神楽組に行くことになってたはず。神楽組にとっては叶恋を救出するための事件だったからな」

「でも、なんでお母さんとお父さんは殺されたの。生かしててもよかったじゃん……」

私がそう言えば、悲しい瞳をした羅虎。

なんで私だけを生かしたの………。

「間違いを犯した者は消す。……それがヤクザの掟みたいなもんだからだよ」

「掟……」

私の頭に羅虎の手が触れた。

あったかい……。