お隣のヤクザに要注意Ⅱ

っ、苦しい……。

安心したかのように息を吐いた羅虎。

「ご、めん……羅虎」

「何も謝るな。ごめんな、俺が中途半端に迷っちまったから傷つけた……」

羅虎……。

部屋に入ってきた組長たち。

「静流さん?なんでここに……」

「組長に呼ばれてな」

静流さんがここに来るなんてめずらしい。

「ねぇ羅虎……神楽組で何があったの?私、私が神楽の組長の娘って……本当なの?」

羅虎はキュッと口を閉じて、意を決して私を見た。

そして縦に頷いた。

そっか……。

「お前は、花園叶恋じゃなくて……神楽叶恋だ。叶恋には母親も父親もいて、俺と同い年の兄がいる」