「あー叶恋に会いてぇ……」

「俺もユイに会いたい……」

はぁ……とふたりしてため息を零した。

まぁ、さっさと終わらせればいいもんな。

「神楽組に潜入する目的は、虎の父親探しと事件の内容を探し出すこと。あとは神楽組内部のルートとかだな」

「あぁ」

親父か……。

もし、また会えるんだとしたら……俺はどうすればいいんだろう。

俺のこと、覚えてくれてるのかな。

忘れちゃってるかな。

「虎、不安になんなくても俺がいるよ」

急に何を言い出すんだこいつ。

エスパーか?

「虎の気分は運転に現れやすいからな〜。安定してない感じ」

鋭いな……。