❆叶恋side❆

目を覚ますと、見慣れた天井が見えた。

「あっ、カノ……目覚めた?」

「っユイ……!」

起き上がれば隣に座ってくれたユイ。

もしかして、ずっとここにいたの?

「あれ、私……」

「過呼吸になって倒れたところを虎と私と煌星で見つけたの」

そう、だったんだ……。

いつだって、ユイは昔から私のそばにいてくれた。

……。

『やだ!離してよ!』

『離さない!離したらカノ死ぬもん!』

中1の頃だっけ……自殺未遂繰り返してて。

何回も何回もユイは止めてくれた。