お隣のヤクザに要注意Ⅱ

どうしてこんなことをしたのか……聞かなくてもなんとなくわかってしまった。

それから叶恋との距離はできつつも、退院して頻度は落ちたけど顔を見せに来てくれる様になった。

……だけど。

叶恋は懲りずにODを繰り返したり、食事を取らず倒れたり悪質な不良に絡んだりと、狂っていった。

痣だけじゃなく足に切り傷も増やすようになった。

その度に何度も止めた俺とユイ。

気づけば中学2年生になっていた。

「うっ……ひっく、やだ……っ止めないでよ」

泣きながら銃を持つ叶恋を止めたユイ。

俺は叶恋から銃を奪い取って遠くに投げた。

「カノ、お願いもうやめて」

「っ……生きる希望もないの!もう生きていたくないんだよ……っ」

「……お前も、両親の所に行きたいのか?」

泣きながら俺を見た叶恋。