何も動かない、無になってしまった叶恋。
「カノ……」
「……心配かけてごめんなさい。今日はもう帰って」
「っ叶恋、でも」
「お願いっ……いまはひとりにして」
病室に響いた叶恋の声。
叶恋が大声を出すのは初めてだった。
……だけど不安だ。
でも、この子に拒絶されたくない。
この子のことを守れるのは俺らしかいないから……。
翌日、仕事を片付けて病院に行くと叶恋はベッドに座って窓の外を眺めていた。
「叶恋」
「……静流さん」
やつれた顔に泣き疲れた瞳。
「カノ……」
「……心配かけてごめんなさい。今日はもう帰って」
「っ叶恋、でも」
「お願いっ……いまはひとりにして」
病室に響いた叶恋の声。
叶恋が大声を出すのは初めてだった。
……だけど不安だ。
でも、この子に拒絶されたくない。
この子のことを守れるのは俺らしかいないから……。
翌日、仕事を片付けて病院に行くと叶恋はベッドに座って窓の外を眺めていた。
「叶恋」
「……静流さん」
やつれた顔に泣き疲れた瞳。


