お隣のヤクザに要注意Ⅱ

それでも、俺の所に来たりしてくれてるぶん心は開いてくれてるんだろうけど。

あの子の瞳が変わることはなかった。

闇に呑まれ、ひどく冷たく悲しい瞳。

それでも叶恋は強かった。

あの子は生きようと頑張っていた。

大人からも周りからも悪意ある視線や言葉を浴びながら。

……叶恋の異変に気づいたのは小6の夏だった。

いつも通り事務所にやってくる叶恋。

所々痣を作って来るようになった。

最初聞いた時は転んだと言ったが、転んだだけではできない様な痣だったからすぐに嘘だと気づいた。

みほにすぐ知らせれば、

「私がいるときはなにもないけれど……誰かにいじめられてるのかしら」

「尋常じゃないほどの痣だぞ……?」

「……私たちに気を遣ってるのか、なにも言ってくれないわねあの子は」