お隣のヤクザに要注意Ⅱ

っ……。

「お前親と帰んないの?普通親と帰るだろ、もしかして来てないの?やばーとか……散々言われて周りの人たちもざわつき始めて」

「叶恋……」

そっと叶恋の頭に手を置いた。

物心つくようになってから周りの状況に気づく子供も増えてくる。

いい事だが、その逆で気づかなくていいことにも気づいてしまうだろう。

「何も知らないくせに……っ、勝手に私のこと好き勝手言うのはいいけど、お母さんとお父さんのこと悪く言われるのはやだっ……!」

俺は泣いてる叶恋に弱い。

泣かないでほしい、せめて笑っていてほしい。

かける言葉もわからず、俺はただ頭を撫でていた。

みほも俺も仕事が増えて、あまりこの子の面倒を見れなくなっていた。

それでも叶恋は強かった。

定期的に顔を見に行ったり俺の所に来てくれる叶恋は無口で、口数が少ない。