お隣のヤクザに要注意Ⅱ

そして事件当日、みほの元に連絡が来た。

俺はみほを車に乗せて、廃工場の裏に車を止めた。

「ここにお姉ちゃんいるらしいんだけど……」

「……美由紀も助けたい」

「静流……」

小さい頃から、一緒に育った俺たち。

美由紀を見捨てるなんて、俺には……っ。

「お姉ちゃんは、もう諦めてるの……。天罰が下ったんだって言ってた」

「天罰……?」

「教えてはくれなかったから……わからないけど、私はこの子を育ててあげられないって」

その時だった。

「お母さん!お父さん!!」

小さな子供の声が聞こえて、俺はすぐに車から出て子供の声のする方に向かった。

物陰に隠れながら進むと、血の匂いがした。