組長のいる部屋に行けば、組長とシュウさんが待っていた。

「やっと来たか虎」

「久しぶりだなー」

「ただいま帰りました」

「叶恋ちゃん、ユイが叶恋ちゃんのこと呼んでたよ。行っておいで」

そう言って叶恋を部屋から出した煌星。

俺はソファに腰をかけた。

「……よし、あの子もいなくなったことだ。虎、状況はすべて把握してる」

「あぁ……神楽組はずっと叶恋を探してる」

「叶恋ちゃんの両親はやってはいけないことをしてしまった。……天罰が下ったのかもね」

そうだろうな……。

「でも叶恋は今でも両親を大切に想ってる。あいつの幸せを願うなら……何も言わない方がいいのかな?だけど本当の両親に会わせてやりたい。兄がいるってことも」