「あー……ほんと可愛すぎて心臓に悪い」

ポンポンっと頭を撫でて身体を離した羅虎。

ゆっくり私の涙を拭ってくれた。

「今日からはもう一緒に帰れるし、一緒に寝れるから。続きは帰ってからな」

こくんっと頷けば、優しく笑った羅虎。

「いい子」

ほら、といちご飴を食べさせられた。

……美味しい。

ーーガラガラッ。

「わ、叶恋ちゃん泣いたの!?」

「俺にやっと会えて嬉しくて叶恋ちゃん泣いちゃった」

「よかったね叶恋ちゃん」

「意外と泣き虫だよなぁ」

それからはみんなで食べながら色んなことを話した。

羅虎のこと。

みんなのこと。

羅虎がいる。

夢なんかじゃないんだ。