父さんは嬉しそうに笑うと俺の頭をわしゃわしゃした。

まるで、あの頃みたいに……。

「大きくなったなぁ……またな」

「……あぁ」

俺は颯と階段を上がって部屋を出た。

来た道を戻って、階段を上がって外に出た。

「颯さん!お疲れ様です」


「点検に少し時間かかっちゃったけど長い間いてくれてありがとう」

「いえいえとんでもないです!」

監視員……颯にはちょろそうだな。

少し離れて気がついたけど……もう夜か。

煌星もう帰ってきてるかな。

「……なぁ颯」

「……うん」