「……父さんは?」

「羅虎、俺はすべてが終わってからで大丈夫だ。安心しろここにいるから……颯くん、状況を度々報告して来てくれるとありがたい」

「もちろんです」

……よし、ある程度のことは決まった。

まぁ俺のピアスとネックレスで、組長とシュウさんにはもう伝わってるだろう。

問題は叶恋に伝えるかどうかだ……。

いつ伝えるべきだ……?

「羅虎、守さん。やっとの再会で申し訳ないんだけどあまりここに長居するわけにいかない」

たしかに監視員に怪しまれそうだよな。

でも……まだ父さんといたい気持ちもある。

「……」

「羅虎、もう俺はお前を置いていなくなったりしないから安心しなさい。今はあの子を守ってあげて」

「父さん……わかった、今日はもう帰る。……でも絶対迎えに来るからな!」