お隣のヤクザに要注意Ⅱ

あの時小さかった俺。

知らない所でそんなことが起きてたなんて……。

「これがすべてだ。……ふたりとも、混乱させてごめんな」

当時小さかった俺。

そんな俺に言えるわけないよな。

抱え込むよな………でも。

「父さん、俺……もう21だぜ。あの頃の俺とはもう違うんだ、今の俺なら少しは父さんの抱えてるもん一緒に背負える。だから……もう一度、一緒に生きてくれよ」

「羅虎……」

「守さん、羅虎ほんとにずっと探してたんだ。俺からも頼みます」

颯……。

「いいのか……?俺、バカなことをしたのに……また生きてもいいのかな」

「当たり前だろ……!!父さんは死んでも俺の父さんなんだからっ……」