お隣のヤクザに要注意Ⅱ

友達を、そんな形で潰すことになるなんて……。

「俺と進藤と部下3人を連れて廃工場に行った。そこに花園夫婦はいて、俺は叶恋ちゃんを保護するように言われてたからあの子を探してた。進藤はふたりに聞いていた……なんであの子を攫ったのか」

進藤……ただならねぇオーラは間違いなかった。

「何も知らない今なら、自分達が親になれるという勝手な考えと既に颯くんという子が1人いるからいいだろうという……狂ったことを言い出した」

っ……。

「腹を立てた進藤は隙もなくふたりを撃ち殺した。少しして静かになったからだろうがあの子が出てきた……幼いのに残酷なものを見てしまったあの子は震えて呼吸困難になって……涙を流した。偽の両親だと知らずにな」

そのまま叶恋は意識を手放したんだったよな……。

子を亡くした悲しみで狂ってしまったんだろうな。

「俺らは倒れた叶恋ちゃんを保護しようとした。……だが急にどこからか煙が出てきてな、収まって見たらあの子はいなくなってた」