お隣のヤクザに要注意Ⅱ

颯を見た父さん。

颯も俺のそばに来て一緒に座った。

「初めまして。ボスの息子の颯です」

「あぁ……大きくなったな。……ん?羅虎、颯くんとどういう関係なんだ?」

「中学の時からの親友なんだ。それで……父さんのことこや敷地内中探してたけどもうここしかなくて。牢屋に行って、部屋に行ったら床扉があったからたどり着いた」

なるほどな……と納得した父さん。

「……まさかお前、神楽組に入ったのか?」

「まさか……っ!俺は今……」

……言うべきか?

息子が敵の組の幹部なんて……父さんのこと傷つけてしまうんじゃ……。

「羅虎……?」

「……羅虎、すべて言うべきだ。これからのためにも花園叶恋のためにも」