お隣のヤクザに要注意Ⅱ

っ……嘘、だろ?

「え……親、父?」

「っやっぱり羅虎なのか……!?」

鎖で繋がれた足。

ボロボロの服。

痩せこけて、伸びた髪。

それでも……あの頃の父さんが残ってる。

「父さん、俺……俺……」

「羅虎……こんな形で、また会うなんてな」

悲しく笑った父さん。

あぁ……ここにいたんだ。

死んでなんかなかった。

父さんがいる。

「……羅虎」

「羅虎?」