❆羅虎side❆

そしてついに3日後。

俺は朝から全ての業務を終わらせ、夕方颯と家で合流した。

「よし、羅虎……心の準備はいい?」

「あぁ。……ほんとにいればいいんだけどな」

どんなに胸がさわついたって、淡い期待をしたって、会えないかもとか思ったって……結果は変わらない。

もう……決めたから。

「地下室の鍵は渡されてるから、行くよ」

「……」

こくんっと頷いた俺。

早速家を出て、颯についていく。

11年ぶり……。

あの時から結構変わったな俺。

「なぁ颯」