まずい……俺はマスクして虎の顔じゃないからいいとしても、煌星はそのままだ。

「どーもー。ロウです」

「……ロウ?」

「タイガです。よろしくお願いします」

「……神楽、颯です」

煌星をチラっと見れば、若干引きつっていた。

「父さん、ふたりとは同い年なんですよね?少し話がしたいです」

「おお、構わないぞ」

「ありがとうございます。タイガ、ロウ、俺についてきてくれ」

……嫌な予感しかしない。

でもここで断る理由もねぇし……。

煌星と目を合わせて、大人しく颯について行くことにした。

部屋を出て、エレベーターに乗る。

「……久しぶり、煌星と……羅虎」

っ……なんで、俺だってバレたんだ?